教育の原点は習慣教育

投稿日 : 2013年04月24日, カテゴリー : 塾長のBLOG

私達の一日は習慣で成り立っていると考えても間違いではないでしょう。早寝早起きをする習慣、顔を洗う習慣、歯を磨く習慣、朝ご飯を食べる習慣、ご飯を食べすぎる習慣、間食をする習慣、学校へ行く習慣、挨拶をする習慣、スポーツをする習慣、勉強をする習慣、本を読む習慣、マンガ本を読む習慣、テレビを見る習慣、携帯電話でメールする習慣、日記をつける習慣・・・きりがありません。これらは「する」習慣ですが「しない」ことも習慣です。つまり早寝早起きをしない習慣、顔を洗わない習慣、歯を磨かない習慣・・・です。また、行動に表れない習慣もあります。考える習慣、感謝する習慣、人を思いやる習慣、自然に感動する習慣、好奇心を持つ習慣、・・・。

習慣を心理学では次のように定義します。学習により後天的に獲得され、繰り返し行われた結果、比較的固定化するに至った反応様式。

最近よく生活習慣病という言葉が使われますが、一定の生活様式が原因で発症する病気を特に生活習慣病と定義しています。いったんそのような病気になった場合はその病気を治療することはもちろんですが、その病気の原因である生活習慣を正すように指導されます。

勉強にも同じことが言えると思います。勉強ができないお子さんを塾が預かる場合には通常、できない原因を突き止めてから、その対策を立てそれを実行していきます。それで一時的に出来るようになりますが、しばらく経つとまたつまずき始めます。なぜそうなるのかと言うと勉強ができない真の原因を見落としているからです。たとえば、英語のテストが悪いのは単語力に問題があると考えて、必要な単語を覚えさせます。その時、点数は上がりますが、その内また単語力に問題がある子になってしまい点数は落ちて行きます。つまり、その子の英語ができない真の原因は単語力ではなく、単語力を含めた英語力を身に付けるためにするべき行動及び思考習慣がないからです。英語の授業時間に集中する習慣ができていない、復習をする習慣がない、分からないことを調べる習慣がない、音読をする習慣がない、計画を立ててテスト勉強をする習慣がない・・・。

勉強は自分の頭を使って、自分の意思でやらなければ真の結果は出ません。そうするためには正しい習慣を身に付けることに目を向けるべきです。次の三つの習慣を身に付ければ勉強に正しい結果が出てくると思います。

(1)規則正しい生活をする習慣

(2)自分の頭で考える習慣

(3)頭に入れた知識を使う習慣

ただ、問題はこのような習慣がない人は現在違う習慣を持っていて、それが安住の地になっている可能性があるということです。安住の地を抜け出して、今までやっていない事柄を習慣化するにはそれなりのやり方があります。次回はそのことを書いてみたいと思います。

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