100点をめざす

投稿日 : 2011年09月13日, カテゴリー : 塾長のBLOG

何も点取り虫をめざすわけではありません。100点をめざす心構えの中に、勉強だけではなくこれからの生き方の本質が含まれていると考えるからです。簡単に言ってしまうと「メシが食える力」を身につけなさいということです。

日本人が総中流意識を持ち、何をやっても生きていけた時代であるなら、まあまあのところにいればよかったと思います。良くもなく悪くもない、極端ではなく普通でありさえすれば、生活できた時代であるなら、そんなに勉強しなくてもそれなりの豊かな生活ができました。

しかし、状況は変わりました。1991年のバブル崩壊後の日本経済は本格的な回復が一度もなく、今日に至っています。この20年間、日本人の給与所得は伸びていません。日本以外の先進国は2倍以上伸びているのに、日本は低迷している。ここ数年に限るなら低迷どころか低下しています。そして、残念ながら経済的低迷が何とも言えぬ心理的閉塞感をもたらし、生活の随所に暗い影を落としています。その影響をダイレクトに受けているのが日本の子供たちです。彼らは活気があった頃の日本を全く知りません。経済的に低迷し、政治的に混乱し、社会的に人間関係が希薄な時代に生きています。

彼らにまず必要なものはこれからひとりで生きてゆくためのビジョンであり、夢です。これが描けることが彼らが力強く生きてゆくための前提条件になります。それができるかどうかは日本人の大人の想いと行動が大きく影響します。すなわち、大人が希望と夢を持って現在を生きていることで、子供たちがその姿に影響を受けて自然と希望と夢を持つようになるでしょう。

次に必要になるのが、やる気になった彼らの力を伸ばす手段が「勉強」しかないということに気づいてもらうことです。そしてやらされる勉強を放棄して自らやる勉強へ、しかもいい加減な勉強を卒業して100点満点を取る勉強へとシフトする時、彼らは自分の力で生きてゆく自信を持つことでしょう。なぜなら、100点を取る勉強の中に、シードが提唱する「自分の頭を使って、自分の意思で行動する」エキスがいっぱい詰まっているからです。

100点を取ると決意することで、気持ちが最高完璧を目指す方向で集中します。授業の受けかたも変わり、理解において妥協することがなくなり、疑問点を解決する行動をとるようになります。さらに、家庭学習の意味も従来とは違って、100点を取るための復習及び演習を自分の意志で行うようになります。

このような完璧をめざし、ミスを許さない勉強姿勢を身に着けることができたら、彼らの人生は確実に一歩上のステージに上ることができるでしょう。そして、そのことは教育の力で日本を真に豊かな国に変えるということに繋がると思うのです。

 

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