勉強には終わりがある
投稿日 : 2011年04月20日, カテゴリー : 塾長のBLOG
この表題を見たらすぐ反論が来そうです。勉強というものは一生の問題で終わりはないと。確かに勉強を大きくとらえたら、その通りで異論はありません。しかし、私がここでいう勉強は小中高の勉強のことです。そのことを前提にして読んで下さい。
学校の勉強には英語数学社会などの教科があり、教科の中に地理や歴史などの科目があります。そしてその科目の中は単元があります。そしてそれぞれの単元には学習の目標があり、その目標をクリアすることが勉強には終わりがあるという意味です。小中高で学ぶべき単元をすべてクリアしたら勉強は完全に終わります。ですから勉強ができるかどうかはそのクリアした数に比例します。
何事もゴールの見えにくい行動には意欲がわきません。勝ち負けがはっきりしない試合やゲーム、ゴールを知らされていないマラソンなどに参加しようとは思いません。あたかも行き先が分からない船に乗せられた気分になり、不安や恐怖心が先に立ってしまうからです。
子供たちも同じ気分です。なぜ勉強するのか、どう勉強するのか、どこまで勉強するのかも教えられず、ただ勉強しなさいと言われ続けている子供たちの勉強する環境は決していいとはいえません。
したがって、今私たち大人が子供たちにしなければならないことは、勉強には終わりがあることを伝え、その終わらせ方を教え、それを実行してもらうことです。そうすることで、子供たちは勉強を終わりのあるゲームとして考えることができ、俄然やる気になることでしょう。
まとめると、①勉強には終わりがあることを伝える ②終わらせ方を教える ③実行してもらう、この中では特に②③が大切になります。まず②については具体的に「これとこれを理解する必要があること」「こういう問題が解けるようになること」などの基準を伝え、そのためには「授業の予習復習はこうする」「授業中はこういう姿勢で臨む」「ノートはこのように作る」「問題集はこのように使う」などのアドバイスを具体的に教えなければいけません。また③についても家庭学習の習慣をつけさせて、勉強することが当然であり、おもしろいと感じてくれるように絶えず子供たちを励まし、承認し、褒めることを教師や親は心がけなければなりません。
子供たちは日本の未来を担う大切な宝物です。みんなで育てて行きましょう!