自分の意思で行動する

投稿日 : 2010年12月03日, カテゴリー : 塾長のBLOG

私たちは朝から晩まで行動していますが、それが自分の意思に基づくものかどうかをもう一度確認した方がいいと思います。同じ行動をするのでも、しっかり自分の意思に基づいている場合から、まったく自分の意思に基づかない場合までいろいろなバリエーションがあります。
たとえば今、授業を受けるという行動を考えてください。
最初に自分以外の意思で、つまりいやいやながら授業を受ける場合を想定しましょう。授業を受ける積極的な意思がまったくないので、先生の言っている言葉はわかるとしても、その言葉の表わしている現実の深いイメージを感じることが難しくなります。つまり、頭の中を言葉がぐるぐる回っているだけで、その意味をつかむことがなかなかできないのです。そうなると授業が面白くないし、集中することができなくて、居眠りや私語が多くなり気持ちも違う世界へ行ってしまいます。
一方、自分の意思で積極的に授業を受ける場合を想定しましょう。このような状態は100%自分の頭を使い、100%自分の感覚器官を使って授業を受けます。つまり、先生が伝えることを全力で学ぼうとします。具体的には、知識と知識の結びつきや知識の存在理由を知りたいと思うようになるし、自分が持っている理論や知識に照らし合わせて、先生が言っていることを分かろうと努力します。もし先生の言っていることが分からなければ、疑問が生じ、その疑問を解決するために、考えたり、調べたり質問したりします。
さて、みなさん、どちらの行動を選択しますか?ここでは、授業を受けることを例に挙げて考えてみましたが、それ以外の行動すべてに当てはまりますよ。
居酒屋チェーン「ワタミ」会長の渡邊美樹さんは「教育は子供たちの幸せのためにある」と言っています。私はこの考え方を支持します。勉強を含めた教育は教育を受ける子供たちが幸せになるためにあるのです。勉強を通して子供たちは頭の使い方を学び、心の使い方を学びます。それが将来の人間関係の作り方や財産の作り方につながり、子供たちの未来を豊かにしていくのです。
教育は「教える」と「学ぶ」がうまくかみ合ったときに成果が出ます。つまり、子供が幸せになるような教育は子供が学ぶ姿勢を身に付けた時に初めて意味を持ちます。だから、学ぶ姿勢をしっかり身につけさせるために、厳しく指導していく覚悟が教える側(親、先生)に要求されます。そして、子供たちがすべての行動を自分の意思に基づいて出来るようにしてあげたいものです。

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