私たちの義務は正しく伝えること
投稿日 : 2010年03月20日, カテゴリー : 塾長のBLOG
毎年4月は訪れます。太古の昔から何百万回となく、同じ営みが繰り返されたことを想像するだけで不思議な気持ちになります。人間も親と子のつながりの中で生を喜び、死を悲しんできました。そして、私達はそのつながりの中で、今、生きています。つながりを無視して自分だけの生はないし、死もありません。
私達は自分につながる人のために、幸せに生きていくための何かを伝える義務と責任があります。親として、祖父母として、先生として、先輩として、上司として、伝えていく義務と責任があります。そして、その責任を果たすためには、相当な力が要求されます。
たとえば、自分が母親になったときを考えてみましょう。自分の子供を教育する立場に立って、どんな人に育てるのかの教育観を持たなければなりません。その上で、知育、徳育、体育、食育を実践することになります。つまり、母親としての力を身につけないと母親になることができないとも言えます。母親としての力は本能以外では人とのコミュニケーション能力や書物を通しての読解能力によって身につきますが、その力は勉強を通して小中高時代に磨いていなくてはなりません。
特に現代の複雑で不安定な時代では、事の本質が見えづらくなっていて、何をどのように伝えるかが大変難しくなっています。私達は本物の勉強しなければその責任を果たすことができない状況にいます。
新学年を迎えるにあたり、今ここで述べたことを参考にして、勉強をする目的を本気で考え抜いてほしいと思います。それがわかれば、勉強を進んでやるようになります。やらされる勉強ではなくなり、学力もどんどんついてきます。成績もぐんぐん伸びて、志望校にらくらく合格できます。自分がしたい仕事に就くこともできるし、仕事を通してみんなの役に立つこともできます。このように勉強する目的がわかれば、今までつらかった勉強が楽しくなり、しかも結果が出るのでますますやる気が出てくるのです。